Apple復帰後のSteve Jobsが行った全KeynoteのYoutube動画リンクの一覧をまとめてみた

Steve Jobsの数々の功績や思い出を振り返るために、彼の行ったKeynote (通称Stevenote)のYouTube動画へのリンクを時系列(古いものから新しいものへ)に一覧表にしてまとめました。それぞれのイベントの代表的な製品・サービスの発表を一つまたは二つのみ選んであります。(リンク先から他のパートを辿ることもできます。)このまとめがSteve Jobsの起こした数々の驚きと興奮を、皆さんに思い起こしあるいは再発見してもらうための一助となれば幸いです。

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Keynote動画と共に振りかえるSteve JobsとAppleの歴史(後編:iPhoneの時代の幕開け 2007-2011年)

後編では、iPhoneが登場する2007年からSteve Jobsの最後のKeynoteとなる2011年のWWDCiCloud)までを振り返ります。iPodintel Macで築いた資金とユーザーベースを基にAppleiPhoneiPadでそれぞれスマートフォンタブレットという二つの市場を切り拓いていき大成功を収めることになります。しかし、その一方でJobsの健康状態は急激に悪化の一途を辿ります。病に冒されながらもAppleファンの期待に応えるために新製品のKeynoteをやり続けるJobsの姿勢も同時に見ていただきたいと思います。

2007/01/09 Macworld Expo San Francisco:iPhone & Apple TV

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Keynote動画と共に振りかえるSteve JobsとAppleの歴史(中編:iPodによる飛躍 2001-2006年)

さて、中編ではiPod登場してからiPhoneが登場するまで(2001-2006年)のKeynote動画を振りかえります。この時期は、PowerPC G4/G5の性能がAppleの期待通りに伸びず、Macの性能的優位性が崩れていました。その代わりに、デザイン性の高さ・OS Xの発展・そしてiPodシリーズの大ヒットによりAppleは成長を続けていきます。その中で(多少の確執を生みながらも)徐々にMacユーザーを増やしていき、あの「サプライズ」KeynoteiPhone登場へと繋げていきます。

2001/10/23 Apple Music Event:iPod

遂にiPodの登場です。今では伝説的なイベントとなりましたが、発表当初はiPodの評価はそれほど高くありませんでした。当時のAppleファンの期待はものすごく高く、今のiPhoneのようなPDA的デバイスが発表されるのを期待されていたのですが、発表されたのが単に少し洗練されたMP3プレイヤーであったためです。これがまさか苦境のAppleを支え続けて、iPhoneへと進展していくための土台になるとは、当時は想像もつきませんでした。最先端ではあるものの、単なるMP3プレイヤーに過ぎなかったiPodの良さを、これでもかとアピールしまくるJobsの執念が見えてきます。何事も始めるときは、その時に到達できるミニマムの形を正しい方向で正しいタイミングで出すことの重要性も教えられます。Jobsは世界有数のビジョナリーとして名を轟かせていますが、「ビジョナリー」の真価とは単に新しいものを予見・想像するだけではなく(この時に現在のiPhoneのようなデバイスを想像していた人は世界中の至る所にいました)、それを実現させるための複雑な道筋まで考えて推し進められるところにあるのではないか、と思い返させられます。

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Keynote動画と共に振りかえるSteve JobsとAppleの歴史(前編:Macの誕生と再興 1997-2001年)

2011年の11月5日(米国西海岸時間)、あのAppleの創業者のSteve Jobsが亡くなりました。
全世界のAppleファンを魅了し、デジタル世界の行く末を切り拓き続けた彼の存在はあまりにも大きく、暗澹たる気持ちで一日を過ごした方も多いのではないかと思います。(私もその一人です。)

今日は、そんなSteve Jobsの存在と業績を偲んで、彼が残した数々のKeynoteの動画と共にAppleの歴史を振り返ってみたいと思います。昔からのMacユーザーの方には「こんな時代もあったね」と懐かしんでいただき、新しいAppleファンの方には「こんな時代もあったんだ」とSteve Jobsの別の面を発見していただければ、幸いです。

このシリーズは三部構成の予定で、前編では1984年頃のMacの誕生と、1997-2001年の新生AppleMacのスタートからiPodが発売されるまでを。中編ではiPodが登場してからiPhoneが発表されるまでの2001-2006年を。そして最後の後編ではiPhone登場の2007年以降の動画をご紹介していく予定です。動画はそれぞれのKeynoteのメイン製品の発表部分を中心にセレクトしたものを掲載しています。それらを見ればJobsがどのような"Reality Distortion Field(現実歪曲場)"を使って各製品を紹介・アピールしてきたのか分かっていだけるようになっておりますので、彼の凄みを堪能していただければ幸いです。(管理人は1998年夏頃からのMacユーザーなのでそれ以降の雰囲気・状況は大体掴んでいるつもりですが、もし認識に明らかな間違いなどがございましたら、コメント欄やブコメtwitterなどでご指摘いただければ幸いです。)

1983:悪の帝国IBMを描いた「1984」のCM

Steve Jobs初のKeynoteIBMを悪の帝国になぞらえた"1984"のCMの紹介はあまりにも有名です。Jobsはまだ29才くらいですが、スピーチで人を惹きつける力はこの頃から既に持っていたことを示す動画です。

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情報の洪水から脱却するための「はじめの一歩」

はじめまして。筆者のrio_airです。

増え続ける情報の海に溺れかけていませんか?
既存のマスメディアや書籍からの情報に加えて、Web上の様々なメディアから発せられる情報量の増加は留まるところを知りません。
その増える情報量とは裏腹に、私たちが欲している情報を見つけることは、ノイズやスパムのためにますます難しくなってきています。

この問題を解決するためにWeb上では様々な試みが行われました。
Yahoo!の人力ディレクトリ検索に始まり、Googleを筆頭とする検索エンジン集合知を活かしたdeliciousやはてブのようなソーシャルブックマーク(SBM)、diggnewsingなどのソーシャルニュース、twitterfacebookなどのソーシャルメディアを経て今に至るも、問題は依然として解決されていません。

最近では、「キュレーション」という言葉が流行り始めています。
本当の目利きによる「まとめ」ならば有意義なのでしょうが、単なるリンク集をスパムのように量産するサイトが次々と立ち上がり始め、情報の混沌具合は増すばかりです。

この状況を打破するための仕組み・Webサービスを考察・構築していく道程の記録が、このブログの主な目的です。
未だに大企業ですら解決出来ていない問題を、プログラマの駆け出し程度の個人である私が完璧に解決することは不可能に近いかも知れませんが、正しい方向に一歩でも進めるように行けるところまで全力を注いでいきたいと思います。